ジャニーズ百科事典





Marching J財団

Marching J財団(マーチング・ジェイざいだん)とは、ジャニーズ事務所が2012年2月27日に立ち上げた一般財団法人。 法人番号:6010405010249
主な活動内容は以下の3つ。

  1. 中国から仙台にパンダを招致する計画の維持、進行。
  2. 海外で地震や津波の被害に遭った子供たちを日本に招いて留学させる「Marching J奨学金」の実施。
  3. あらゆる災害に対して幅広い社会貢献・支援活動を行っていくためのプロジェクト「Johnny's Smile Up ! Project」の実施。



 


所在地変遷

  • 東京都港区赤坂8-11-20 J&A (2012年2月27日〜2018年10月)
           ↓
  • 東京都港区赤坂9-6-24 Y.C.エンターランドビル (2018年10月〜)


役員

  • 代表理事:佐藤俊一 (元ベルギー大使。 豊田通商・パイオニア・ダイキン・電通顧問)
  • 理事:藤島メリー泰子
  • 理事:藤島ジュリー景子
  • 理事:近藤真彦 (歌手)
  • 理事:黒柳徹子 (女優。日本パンダ保護協会名誉会長。ユニセフ親善大使)
  • 理事:小杉理宇造 (ジャニーズ・エンタテイメント代表取締役社長)
  • 理事:都築隆也 (税理士桜友会名誉会長。元・下谷税務署署長)
  • 評議員:伊集院静 (作家)
  • 評議員:内館牧子 (脚本家)
  • 評議員:残間里江子 (プロデューサー)
  • 評議員:矢田次男 (元・地検特捜部検事)
  • 監事:鈴木久雄 (元・麻布税務署署長)


財団の目的

子供たちに夢と希望を与え、ひいては地域経済に裨益することを目的とし、次の事業を行う。

  1. 災害時の復興支援等の援助活動
  2. 希少動物の繁殖・保護活動の支援
  3. その他この法人の目的を達成するために必要な事業


概要

  • 2011年3月11日に発生した東日本大震災により、東北・関東地方が甚大な被害を受けた。ジャニーズ事務所でも地震発生当初より所属タレントのコンサートを中止し、コンサート機材運搬用の10tトラックや電源車を被災地救援に送り出すなどの支援活動を行っていたが、更に一歩踏み込んだ形で募金、チャリティーの活動を行うため、同3月に東日本大震災復興支援プロジェクトとして「Marchin J」を発足。 これがMarching J財団の前身となる。 当プロジェクト名は、“被災者に寄り添い共に歩く”という意味での「行進(March)」と、震災のあった3月の英名を掛けて付けられた。
    ジャニー喜多川社長は、「一応1年後を目処に成果を発表する」とする一方で、「日本が元に戻るまでエンドレスで活動する」とも語り、特に活動期限を定めない方針を明らかにした。

  • 2011年4月1日〜3日、国立代々木競技場第一体育館前の広場で、所属タレントが原則全員参加する募金イベントを開催。 ジャニーズの全タレントが参加する“プロジェクト”は史上初である。
    3日間でジャニーズ事務所所属の全タレント(一部ジャニーズJr.も含む)が参加した。 メンバーの内訳は、近藤真彦、少年隊(3名)、内海光司、岡本健一、佐藤アツヒロ、SMAP(5名)、TOKIO(5名)、V6(6名)、KinKi Kids(2名)、嵐(5名)、タッキー&翼(2名)、NEWS(6名)、関ジャニ∞(7名)、KAT-TUN(5名)、Hey! Say! JUMP(10名)、Kis-My-Ft2(7名)、A.B.C−Z(5名)、B.I.Shadow(4名)、Musical Academy(2名)、佐野瑞樹、生田斗真、屋良朝幸、内博貴、中山優馬、風間俊介、長谷川純、以上、84名が出席した。 赤西仁は仕事の都合で欠席し、ビデオメッセージでの参加となった。 この他、名前が報道されていないジャニーズJr.や研修生も参加した。

    3日間で約39万人のファンを動員。1億1,973万2,100円の金額が集まった。 しかし、一部の非常識なファン(大人)によって、会場に置かれた募金箱の中に、ボタン、コイン、ゴミなどが入れられていた。 また、列から動かずに流れを乱すファンも見られた。そのため、同年4月12日にジャニーズ事務所からファンクラブ会員向けに送られたメールでは、イベントへ参加したファンへの感謝の言葉と共に、
    「募金活動にもかかわらず、ボタン、コイン、ゴミを平気で募金箱に入れる。この活動に参加したタレントの価値はボタンですか? コインですか? ゴミですか?」
    「ルールを守らない、他、そんな方のため、やむを得ず中断をしたり募金に並ぼうとしている方をお断りしなければならなくなりました。 こんな方がいなければもっとたくさんの方が参加できたと思います」
    「この日だけではなく、普段のタレントの移動の際も同様です。(中略) 全タレントが、少しでもいろいろな形で皆さんの近くに行き、皆さんの声を聞きたがっています。 その邪魔をしないでください、タレントに怖い顔をさせないでください」
    「隠し撮りの写真をインターネットや違法店舗で売っている人がいます。買わないでください。買う人がいるから、売る人がいます」
    といった嘆きの文章が綴られた。

  • 2011年5月29日、東京ドームでJr.主体の「Marching J ジャニーズチャリティー野球大会 2011」を開催。

  • 2011年8月、SMAPがMarching Jプロジェクトを趣旨にしたアルバム『SMAP AID』をリリース。

  • 2012年2月27日、ジャニーズ事務所が、一般財団法人「Marching J財団」を発足。

  • 2012年3月11日、Marching Jプロジェクトが、東京ドームにて募金イベントを開催。 総勢約180名のジャニーズタレントが集結し、ファン17万3,000人を動員した。
    代表を務める近藤真彦の合図で、震災が発生した午後2時46分から1分間の黙祷が捧げられた。  近藤は、「沢山の方が被害に遭いました。被害に遭われた方の一日でも早い復興を願って黙祷をお願いします」と挨拶。 黙祷2分前から東京ドームが静寂に包まれる中、目に涙を浮かべた近藤が「黙祷!」と声をかけると、登壇した東山紀之やKinKi Kidsの堂本剛らタレントを始め、会場のファンも立ち上がり、被災地復興の願いを込めた。
    また、これまでに集まった募金額の一部は、ジャニーズ事務所が黒柳徹子、奥山恵美子仙台市長と共に前年から推し進めてきた中国パンダ誘致計画(中国からジャイアントパンダ2頭をレンタルして被災地・仙台市の八木山動物公園に招致する計画)の費用に充てる予定だったが、ファンたちから、「被災者のための寄付金をパンダに使わないで!」との抗議の声が前年から多かったため、近藤真彦が「皆さんからの募金は、パンダ関係には一切使いません」と同3月11日にコメントし、パンダ招致などにかかる費用は、ジャニーズグループ10社から募った資金で賄うことを併せて発表した。 Marching Jプロジェクトの約1年間の募金・収益活動で集められた最終合計金額 9億2,558万3,839円 が、2012年9月3日までに岩手県、宮城県、福島県の3県の被災した子どもたちを支援する基金(いわての学び希望基金、東日本大震災みやぎこども育英基金、東日本大震災ふくしまこども寄附金)に全額寄付された。 そしてこれをもって、東日本大震災復興支援プロジェクトとしての「Marching J」は終了した。
    一方、Marching J財団、ジャニーズ事務所によるパンダ誘致計画はそのまま継続され、東京ドームでのイベントの翌日の3月12日から14日にかけ、近藤真彦と仙台市の関係者が実際に中国・北京を訪問し、唐家セン中日友好協会会長(元国務委員、元外相)らにジャイアントパンダ2頭の貸し出しを改めて要請した。

    続いて、ジャイアントパンダ誘致における、輸送費用、パンダ舎の建設費用、5年分のレンタル費用、飼育費用などの全額を、財団、およびジャニーズグループ10社が負担する支援表明書を、2012年6月4日に仙台市に提出。 パンダ2頭の招致の5年分の費用と、四川大地震の中国人被災遺児が、日本の大学に留学して就職するまでの奨学金援助費用(20億円〜30億円)も含め、総額50億円を負担すると確約した。 (6年目からのパンダレンタルに関する年間1億円超の経費は、仙台市の市民税が充てられる)
    そしてこれらの交換条件としてジャニーズ事務所は、中国人の中からアイドルを発掘するオーディションを行わさせてもらえることとなり、「中国ジャニーズ」を結成して、ミュージカル『ジャニーズ・ワールド』(2012年11月10日 - 12月30日、帝国劇場)でデビューさせる構想を、ジャニー喜多川が2012年5月に報道陣に明かした。
    しかし、 「仙台にパンダはいらない仙台市民と宮城県民の会」という市民団体が作られたり、 ファンや日本国民からも、 「はっきり言って迷惑」、 「高額なレンタル料を取られるパンダなんて要らない」、 「中国のパンダを日本の震災復興のシンボルにしてはならない」、 「パンダはぬいぐるみではない」、 「ワシントン条約に抵触する」、 「ジャニーズ事務所の中国進出のためにパンダや仙台を使わないで」 などの反発の声が激しく、また中国側も、尖閣諸島問題で仙台市長が「尖閣諸島はわが国固有の領土」と発言したことを理由にパンダ貸与に関する協議を一旦停止した。

    また、2012年9月12日、Hey! Say! JUMPの山田涼介主演のスペシャルドラマ『金田一少年の事件簿 香港九龍財宝殺人事件』のロケが香港で行われていた際、「ここは中国だ!日本人は撮影するな!」と、中国人が暴徒化。 この騒動に危険を察知したスタッフが警察を呼んだが、その後も騒ぎは収まらず、現地メディアのカメラに日本人スタッフが頭をぶつけて負傷するなど、トラブルが続出した。 更に別のロケ現場においても、香港のパパラッチが出演者に接近しようとした際に、日本人スタッフが軽い怪我を負った。
    ジャニー喜多川は、既にオーディションでアクロバットや身体能力に秀でた中国人の少年数人を選び出しており、ミュージカルの象徴的なシーンで起用する予定でいたが、この「ロケ現場妨害事件」への怒りと、尖閣諸島問題に端を発する国際情勢への配慮から、デビュー予定だった中国人の少年数人の出演を中止。 2012年9月27日、都内で行われた『ジャニーズ・ワールド』の製作発表にて、「昨日、正式にキャンセルを入れました。当人たちもショックを受けていた」と、苦渋の決断だったことを明かした。
    以降、仙台へのパンダ招致、中国人への奨学金援助、中国ジャニーズの結成、全ての計画が一旦暗礁に乗り上げてしまった。 しかしこの後も財団は仙台へのパンダの招致計画を継続。

  • 2013年11月、財団が、福島県の全小学生、約10万人に、ジャニーズアイドルの写真が入った4枚一組の限定ポストカードセットを贈った。(製作総数は、44万枚、11万セット)

  • 同年、日本国内だけではなく海外で地震や津波の被害に遭った子供たちのために「Marching J奨学金」を設立 (ジャニーズのグループ各社からの拠出金で運営)。 翌2014年3月下旬、中国、インドネシア、タイ、インド、チリの高校生9名が、第1期Marching J奨学生として来日。 北海道から九州までの日本各地に分かれ、ボランティアの家庭にホームステイしながら地域の高等学校に通い、日本の文化と生活を学んだ他、ジャニーズのコンサートやミュージカル公演にも度々招待された。

  • 2014年4月23日、財団が宮城県仙台市内の中学・高校計67校に68台の楽器を寄贈。

  • 2016年4月14日に発生した「平成28年熊本地震」の被災者を支援するため、震災前日に東京ドームで開催された「ジャニーズ野球大会」の収益金の一部を寄付。 また、翌15日から同年6月23日まで、ジャニーズ事務所のタレントが出演するコンサート、舞台、イベントの会場にて募金活動も行った。  滝沢秀明主演・演出の舞台『滝沢歌舞伎 2016』(4月10日 - 5月15日、新橋演舞場)では、4月15日から千秋楽まで毎日、出演していたジャニーズJr.数名が終演後に舞台衣装を着たまま、そして、舞台の演出で濡れた髪のままでロビーに登場。 募金箱を抱えて立ち、声を張り上げて募金を呼びかけた。
    同年10月、ジャニーズ事務所の公式サイトで、6月23日までの各会場での募金総額 2,265万4,063円 を熊本県の子供たちに寄付したことが報告された。

  • 2018年6月28日から7月8日にかけて西日本を中心に発生した「平成30年7月豪雨」に対し、同年7月20日〜23日にかけて災害支援のため、広島県、岡山県、愛媛県の3県に対し、「嵐のワクワク学校2018」の収益の一部を義援金として各5,000万円ずつ拠出し、支援物資も届けた。
    1. 2018年7月20日 - 広島市立矢野南小学校。 訪問タレントは松本潤。
    2. 2018年7月20日 - 愛媛県庁、西予市立野村小学校。 訪問タレントは松本潤。
    3. 2018年7月23日 - 倉敷市立岡田小学校。 訪問タレントは二宮和也。
    そして7月21日より、ジャニーズ事務所のタレントが出演するコンサート、舞台公演会場にて募金活動も開始した。

  • 2018年7月24日、あらゆる災害に対して幅広い社会貢献・支援活動を行っていくための新プロジェクト「Johnny's Smile Up ! Project」を発足。

  • 「平成30年7月豪雨」災害支援のため、被災地支援活動として3県で炊き出しを行い、支援物資も届けた。
    1. 2018年8月4日 - 広島県呉市:天応まちづくりセンター、天応小学校、広島県安芸郡坂町:小屋浦ふれあいセンター (炊き出しは無し)、小屋浦小学校 (炊き出しは無し)。 参加タレントは木村拓哉、三宅健、生田斗真。
    2. 2018年8月5日 - 岡山県倉敷市:二万小学校、薗小学校。 参加タレントは木村拓哉、国分太一、長瀬智也、三宅健、生田斗真。
    3. 2018年8月26日 - 愛媛県宇和島市:吉田公民館、玉津小学校。 参加タレントは木村拓哉、城島茂、北山宏光、藤ヶ谷太輔、二階堂高嗣、中間淳太、重岡大毅、M田崇裕。

  • 2018年9月5日、「平成30年7月豪雨」災害支援募金活動を終了。 募金総額は880万641円で、同年10月に広島県、岡山県、愛媛県の3県に拠出した。

  • 平成30年台風21号」災害支援のため、関ジャニ∞公演会場にて募金活動開始。 募金総額は86万8,709円で、2019年1月に大阪府に拠出した。

  • 平成30年北海道胆振東部地震」災害支援のため、ジャニーズ事務所のタレントが出演するコンサート、舞台公演会場にて募金活動開始。 募金総額は1,479万8,701円で、2019年9月までに北海道に拠出した。 この他、北海道出身の生田斗真が支援物資を届けるため、厚真町立厚真中央小学校、厚真町立厚真中学校、厚真町立厚南中学校、厚真町仮設住宅に訪問した。

  • 2019年9月21日〜22日、「令和元年台風15号」の被災地支援活動として、滝沢秀明、三宅健、小山慶一郎、宮田俊哉、マリウス葉、「Travis Japan」の一部メンバー、「HiHi Jets」の橋本涼と作間龍斗(2名とも当時活動自粛中)が、千葉県館山市内の家屋の瓦礫や倒木の撤去を手伝った。
    また、9月22日には、松本潤、亀梨和也、丸山隆平、小山慶一郎、増田貴久、八乙女光、有岡大貴、玉森裕太の8名が千葉県館山市波左間の「ウエストペニンシュラホテル」に訪れ、地元の小中学生や幼稚園児らに800食のカレーの炊き出しを行い、ドリンクも届けた。
    同年9月24日には、千葉県の出身者である嵐の相葉雅紀が千葉県庁を訪れ、『嵐のワクワク学校 2019』の収益の一部、6千万円を義援金として同県に拠出した。
    更に相葉は、同年9月28日に千葉県山武市に訪れ、「山武市立まつおこども園」、「特別養護老人ホーム 青松苑・障害者支援施設 光洋苑」、「老人保健施設 日向の里」の3ヶ所に対し、支援物資を届けた。

  • 2019年10月20日、「令和元年台風19号」災害支援のため、井ノ原快彦、相葉雅紀、増田貴久、山田涼介、中島健人の5名が福島県郡山市の日本大学工学部内に設置されたボランティアセンターを訪れ、昼食の炊き出しを行った。

  • 2020年1月18日〜19日、三宅健が千葉県館山市を訪れ、ビニールハウスや倒木の撤去作業を行った。

  • 2020年4月18日〜6月4日、コロナウイルスの感染拡大に対する医療従事者支援活動として、全国645ヶ所の医療機関にマスクや防護服などの医療物資を届けた。

      その他の詳細は、ジャニーズ事務所の公式サイトの「社会貢献・支援活動報告」を参照。
      https://www.johnny-associates.co.jp/smile_up_project/activity_report/

      この他、2011年3月発生の東日本大震災以降、滝沢秀明は全国各地の被災地に訪れ、ボランティアで支援物資の配給や、がれきの撤去作業を度々行っている。


東日本大震災復興支援プロジェクト 「Marching J」 募金・収益結果

  1. 募金イベント(2011年4月1日〜3日で1億1,973万2,100円)、日本各地のコンサート、舞台、イベント会場などに設置した募金箱による合計金額 - 約2億5,100万円

  2. 2011年5月29日、東京ドームで行われた野球大会の収益金 - 約1億円

  3. 2011年6月、嵐が出演したチャリティーイベント『嵐のワクワク学校』の収益金 - 約2億円

  4. チャリティーグッズ販売の収益金 - 約2億円

  5. インターネット動画配信課金の収益金 - 約7,500万円

  6. 2012年3月11日の東京ドームイベントで集まった募金額 - 9,422万4,597円

  7. 2012年4月の「KAT-TUN LIVE TOUR 2012 CHAIN」の会場で販売されたチャリティグッズの収益金 - 480万5,251円

    最終合計金額 - 9億2,558万3,839円


関連項目








出典:フリー百科事典『ウィキペディア (Wikipedia)』より改訂
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